小学生がプログラミングを学ぶにはどのソフトが一番良いのか?気になるところです。
プログラミング学習ソフトはマイクロソフトのマインクラフトや、NTTが開発したVISCUIT(ビスケット)、グーグルのGoogle Blockly(グーグルブロックリー)、日本製のMOONBlock(ムーンブロック)などがあります。
そんな中でも一番人気なのが「Scratch(スクラッチ)」と言ってもいいでしょう。
NHKのEテレでも放送している「Why?プログラミング」でも使われています。
スクラッチとは「ビジュアルプログラミング言語」と言います。
宝くじではありません!
従来のプログラミング言語では、英語で書くコード(構文)を書かなきゃいけないのですが、スクラッチは視覚化されたブロックを組みながら動きを作っていくため、小学生でもとても入り込みやすい教材になっています。
スクラッチはあのアメリカのマサチューセッツ工科大学のチームが作ったソフトです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボのライフロング・キンダーガーテンというチームが作り上げました。
リリースされたのは2006年のこと、プログラミングって難しいなという既存の概念を覆すために作られたソフトです。
そんなすごいところが作った学習ソフトだったら、みんなが安心、信頼を寄せて使えるし、すでに図書館、学校、様々な教育機関で使われています。教師用のアカウント作成画面もあるくらいです。何せ天下のNHK様も使っているんです。
スクラッチは家にパソコンやタブレットがあれば誰でも使うことができます。
ソフトをダウンロードしなくても、インターネット上でオンライン使用することが可能です。
まずはスクラッチの公式サイトに行ってみよう。
スクラッチは対象年齢が8歳~16歳と幅広く設けられています。
なので小学生~中学生まで対応できる学習ソフトと言うわけです。
スクラッチで一体どんなものが作れるの?それは本人のスキルに委ねられます。
作ろうと思えば昔懐かしいアクションゲームや、シューティングゲームを自分の手で作ることができます。
囲碁や将棋、オセロといったパズルゲームはもちろんのこと、あのマリオだって作れちゃうわけです。スーパーマリオブラザーズ、自分でイチから作って見ませんか?
スクラッチをオンライン上で使えば自分で作った作品を全世界に公開することができます。
更に他の人が作った作品を自由に見ることができ、どう作られているのか、その中身も見ることができるのです。
これはとっても便利!創作意欲も上がりますね。
スクラッチはWEBブラウザがあれば誰でも使うことができます。
Windowsであれば「Google Chrome」や「Internet Explorer」「Firefox」
Macであれば「Safari」
ネット上でゲームを作り、それを全世界で共有できるのです。
現在、37,283,536ものプロジェクトが公開されています。
すごいですね!
物は試し!何せ無料で使えるのだから、使ってみましょう。
アクセスするだけでゲームを作ることができます。
画面上部の「作る」というところをクリックすると作成画面へ!
ネコちゃんが一匹用意されていますね。
「動き」「イベント」「制御」「見た目」「音」などの項目があり、
それぞれのブロックが用意されています。
ブロックを選んで、隣のスペースに置いてあげるだけ!
例えば「動き」から「10歩動かす」をドラッグしてあげます。
「10歩動かす」のブロックをクリックしてあげると、
ネコちゃんが10歩ぶん動きます。
使い方はこれだけ!
あとはブロックを組み合わせて色んな動きを作っていくのです。
そうすることで色んなゲームを作ることができます。
ネコを歩かせて回してあげるには?
「動き」から「15度回す」を選んであげます。
更に「制御」から「1秒待つ」を間に挟んであげる!
今度は「制御」から「10回繰り返す」で周りに囲んであげます。
そして最後に「イベント」から「旗がクリックされたとき」
を一番上にくっつける!
これで完成!
画面左上の「旗」のマークをクリックしてみましょう。
プログラムが動きます。
単純だけど、動かしてみると意外と楽しいですね!
これを組み合わせればいろーんなゲームが作れますよ!
公式サイトの「見る」をクリックしてみると、全世界に公開されている作品を見ることができます。
ゲームだけじゃなくて、
「アニメ」「アート」「ゲーム」「音楽」「物語」などにカテゴリ分けされていますね。
スクラッチを使えば簡単なアニメーション作りもできます。
色んな作品が公開されていますが、やっぱり人気なのは「マリオ」です。
例えばこんなマリオ。
お父さんお母さんなら昔懐かしの画面ですね!
「旗」をクリックしてゲームスタート!
実際にマリオを動かしてプレイすることができます。
マリオは誰もがやったことのあるゲームなので、プレイすること自体は当たり前です。
これの何がすごいか?スクラッチはどうやって作ったか中身を見ることができるのです。
このマリオを作った人が、どんなふうにスクラッチのブロックを組み合わせて作ったのか見れます。
画面右上の「中を見る」という部分をクリックすると見ることができます。
これがマリオの中身になっています。
凄いですね。
これだけ作れるようにはスクラッチを完全マスターしなきゃできない芸当です。
でも、スクラッチでこれを作れるようになれるわけです。
せっかく作った作品なので、みんなと共有したいですよね。
作品を公開するには無料で行えるアカウント作成が必要です。
アカウント作成は右上の「サインイン」から簡単に行えます。
ぜひ自分のアカウントで作ったゲームを公開してみましょう。
スクラッチは「もし~なら」「もし~なら、~でなければ」や、「>」「<」「=」「*」「/」といった演算記号を使います。
これは実際のプログラミング言語を扱う上でも重要な素材になってきます。アルゴリズムの基礎を学ぶのに適しているのがスクラッチなんです。
小学校でプログラミングの時間が2020年からも始まりますが、そのときにスクラッチを使うのがいいかもしれませんね!
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